2017年12月13日

蔡奇のボンクラレベルが笑えないところまで来ている

 党大会以降、北京市の話しかしていない気がするが、全て蔡奇が悪い。というか、蔡奇が話題を提供してくるんだから仕方がない。

 北京市城市(都市)管理委員会は8日、「架空線」、「天際線」の両線整理の現状を発表した。天際線整理について、市内の企業や、党政府機関の看板を約1万4000枚あまりを撤去したと成果を強調している。

 「架空線」と「天際線」が何かわからなかったので、ググってみた。架空線は電線と電柱、天際線はビル群が作り出すシルエットのことらしい。

 北京市は郭金龍が市長時代の2011年に電線と電柱を地中に埋める方針を打ち出し、工事を進めてきた。クモの巣のように張り巡らされたり、巻き取られたホースのように何重にもなっている電線。いずれも景観を損なうとして、電柱付近の電線と同時に撤去を行なっている。


問題は「天際線」の方だ。11月27日に北京市城市(都市)管理委員会などはビルより高い位置に取り付けられていたり、垂直に取り付けられている看板など、関係規約に反した看板を撤去し、綺麗な天際線を取り戻すと宣言していた。

 ビル一棟につき看板1つ、3階以上、屋上から少なくとも50センチ以上下にくるように、などなど違反となる項目は細かい。今、北京市内で空を見上げれば、視界を遮るものがどんどんなくなっているはずなので、さぞかし眺めはいいのだろう。

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※習近平が訪れた包子店もこの通り

 市内の店舗やビルから、看板が根こそぎ剥がされてしまった。市内の一般店舗だけではない。光明日報、中央國際廣播電台など体制側のメディア、網易やテンセントなどのネットワーク企業、三〇四医院の通称がある解放軍総医院第一付属医院(江沢民御用達の三〇一医院は無事)や北京大学人民医院などの病院も、摘発の手からは逃れられていない。新浪は元々撤去するものがなかったのでセーフだった。

 光明日報は毛沢東が揮毫していたし、中央國際廣播電台は鄧小平の筆によるものだ。江沢民が揮毫した文字の入った岩が撤去された、いや移転しただけでしたと騒ぎになったのはほんの2年前だが、三〇一だけ無事なのは違和感を覚える。

 さすがの人民日報も、撤去のやり方が(北京市城市管理委のいうように)本当に科学的なのか、老舗の看板まで画一的に変えていくのは多元性を失うのではないかと疑問を呈している。

 最高人民検察院の機関紙・検察日報も、元から違反しているものと、これまでの条例で問題なかったものが、新規定で問題ありと認定されたものは区別すべきだと、画一的に撤去していく北京市を非難している。

 11日、北京市の足並みが乱れた。清華大学や北京大学など多数の大学がある市北西部の海淀区が、撤去一時停止の通達を出したのだ。

看板撤去時に火事が起こる可能性や、撤去した看板の置き換え追いつかず、生活に影響が出ることを理由に挙げているが、そんなことはやる前からわかっていたはず。三〇一医院が海淀区なのも何かの縁だろうか。

 一方で、そんな通達は聞いていないと反発する人もいたりする。ただ一つ言えるのは、単独でも一発アウトクラスの失策を同時進行させている蔡奇はとんでもないボンクラということだ。


==参考消息==
http://www.bjmac.gov.cn/zwxx/zwdtxx/zwgzdt/201712/t20171208_43382.html
http://interview.qianlong.com/2017/1208/2236414.shtml
http://zhengce.beijing.gov.cn/library/192/33/50/438650/75700/index.html
http://society.people.com.cn/n1/2017/1128/c1008-29670850.html
http://www.bbc.com/zhongwen/trad/chinese-news-42276554
http://cn.rfi.fr/中国/20171209-强送低端人口进行时北京又大拆上万商家招牌引新民怨
http://beijing.qianlong.com/2017/1211/2239187.shtml
https://www.hk01.com/兩岸/140228/北京拆萬塊天際線廣告牌-環時-民眾反感-運動化-社會治理行動
北京海淀暂缓拆牌匾 已拆的经批准可重设
http://chuansong.me/n/2078214643322
http://china.caixin.com/2017-12-11/101183677.html
http://opinion.huanqiu.com/hqpl/2017-12/11436449.html
http://www.thepaper.cn/baidu.jsp?contid=1896629
http://law.southcn.com/c/2017-12/11/content_179514326.htm
https://web.archive.org/web/20171212215120/http://new.qq.com/omn/20171210A0HSQA.html
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:5AHl8Nu7gUEJ:www.bjnews.com.cn/news/
2017/12/11/468116.html+&cd=1&hl=ja&ct=clnk&gl=jp&client=safari
ラベル:蔡奇 北京市
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2017年12月08日

朝鮮半島で核が使われても中国はまあ安全、らしい

 吉林省委の機関紙・吉林日報は6日、『核兵器の常識と身を守る方法』を掲載した。見出しの通り、核兵器とは一体何なのか、また実際に核兵器が使用された場合自分たちはどうやって身を守ればいいのかを紹介している。

 地方紙ではあるが、朝鮮と国境を接する吉林省が核兵器から身を守る方法を指南すれば、朝鮮の危機は目の前に迫る現実なのかと読者が考えるのは当然だろう。

 反響が大きかったのか、吉林日報と省人民防空弁公室は、国防教育のシリーズ物で、どこの国でもやっていると説明をしている。朝鮮情勢が緊迫化している今はいかにもタイミングが悪い。

 それでもここまでなら、納得はいかなくても時間の経過とともに関心は薄れていって終わりになる話だった。
 環球時報は煙の立たないところにわざわざガソリンをまいて、火をつけては、火の勢いが強まると慌てて消化する行為を繰り返している。今回も訳知り顔で首を突っ込み、大炎上した。

 『核兵器の常識を吉林日報が報道した状況とは』で、朝鮮情勢について5点にわけて説明しているのだが、筆が滑るのだろうか。滑りすぎな気もするが、特にひどい3点目と5点目を訳してみた。

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※キャッシュでしか見られない社説

(3)朝鮮戦争が起これば、韓国がまず武力報復になるだろう。同時に、日本や米国のアジア太平洋地域の基地も、第一陣の報復目標となるかもしれない。

 中国の国土が直接巻き添えを食う可能性は、上述の目標、特に韓国の次だ。
(5)ソウルと東京は半島で戦争が起きた場合、危険なゾーンとなる。両都市では日常的に準備をしている。中国東北部は地政学上、朝鮮に密接している。この点は韓国と似ている。

 しかし、戦争に巻き込まれても韓国よりは安全だ。今は冬で、半島は西北からの風が吹くことが、東北地区にとって有利な要因だ。

 吉林省唯一の不利な要素は、豊渓里(プンゲリ)核実験場に近いことだ。


 状況を理解しててこの説明なのかも疑問だが、記事を読んで、なんだ安心じゃないかと楽観視するような低脳な読者ばかりなのだろうか。

 9月に6回目の核実験が行われるや、朝鮮に近い東北三省(吉林省、遼寧省、黒龍江省)の放射能汚染を物凄い勢いで調査していたのは記憶に新しい。西北の風、などと孔明みたいなことを書いてて大丈夫なのだろうかと心配になる。

 そもそも韓国に比べて安全というだけで、東北が完全に安全というわけでもないのに、酷い記事だと思う。

(4)もひどくて、「大国の中国に核攻撃を仕掛ける国は無いよ」という謎の自信に満ちている。 じゃあTHAAD配備してもいいでしょうに。

 人民日報傘下として紹介されることが多い環球時報。こんなアホみたいな社説を書いては削除されることも多いが、誰かの本音がポロッと出てる時もあって見限れないのがつらい。

==参考消息==
http://jlrbszb.cnjiwang.com/pc/paper/c/201712/06/content_43444.html
http://news.sina.com.cn/c/nd/2017-12-06/doc-ifypnyqi1238808.shtml
https://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:6uK3EpBWXf0J:https://m.huanqiu.com/r/MV8wXzExNDI3MjE0XzI4Ml8xNTEyNTM5MjIw+&cd=1&hl=ja&ct=clnk&gl=jp
http://www.mep.gov.cn/gkml/hbb/qt/201709/t20170903_420821.htm
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2017年12月07日

中国青年報にdisられる蔡奇

 蔡奇・北京市委書記の内部発言が流出した。いつ撮影されたものなのかは不明だが、内容から察するに、11月18日に大興区で19人の犠牲者を出した火災を受けて、年末まで40日の「大整理」運動を展開した後と思われる。出席しているのは市長以下、各区の関係者だろう。

 蔡奇の内部発言を以前に見たことがないので比べようもないのだが、習大大からかなり厳しく言われたのか、動画の全編を通じて険しい表情を崩さず大声を張り上げ、机を叩く場面もあった。

 蔡奇は講話の中で、「末端に赴き、真剣に立ち向かわなければならない。徹底的に実行し、強硬な態度に出なければならない。そうしなければ問題を解決できない」と、かなりの激語を使い危機を強調していく。

 部下たちから、そこまでやらなくてもと渋る声が出たのか、「今言ったような態度でやらなければ、同じことが自分の地域でもいつか起きる。どんなことであれ、首都に小事は無い。全て大事だ」と出席する部下たちの尻を叩いた。

中国共産主義青年団の機関紙・北京青年報は、『上海:超高層ビルも、路地も必要だ』と題した記事を掲載した。見出しは、新しく上海市委書記に就任した李強の発言がベースとなっている。

蔡奇の政策だけでなく、街中から古い建物を取り壊してきた、北京市の都市計画自体をdisっているとも読める。もちろん上海市にも近代化において問題があることは認めている。

例えば、営業許可証の発行を受けていなかった屋台の営業を取りやめさせただけではなく、外食デリバリーサービスの飢了嗎に出資させ、店を持たせた事例が紹介されている。

上海は「小さな問題」を良い方向に変える、取り締まるだけが能ではなく、みなが納得できる解決策も講じていると言いたげだ。

上海が記事に書かれているような素晴らしい都市なのかはさておき、少なくとも現在北京で行われていることと正反対だ。蔡奇に反感を持つものがメディアにいるのだろうか。


==参考消息==
https://news.mingpao.com/pns/dailynews/web_tc/article/20171206/s00013/1512497206673 http://zqb.cyol.com/html/2017-12/05/nw.D110000zgqnb_20171205_1-01.htm
ラベル:蔡奇 北京市
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