2016年04月05日

二人っ子政策転換の思わぬ弊害

 中国では今年から制限なしに子供がふたり持てるようになったのですが、罰金を払えるくらいの富裕層は作っていましたし、長子が女の子だったり、両親が一人っ子だったり、あるいは少数民族だったりした場合は二人目を持てていました。

 全面解禁にはなったものの、一人っ子政策が始まって以降に生まれた夫婦であればどちらもほぼ一人っ子ですし、それ以上の年齢だと適齢期は過ぎているので対象者はそれほど多くはなさそう。恩恵を受ける夫婦がどれくらいいるのか目にした記憶はないのですが、効果には疑問が投げかけられています。

 とはいえ、何の制限なしに二人目まで作れるというのはやはり良い話。その喜ばしいタイミングに、思い切り水を差す事件が起きてしまいました。

河南省の高校で妊娠の順番を規定 違反すれば解雇(大河網 2016/4/2)

 河南省鄭州市のある高校では、女性教師の割合が多く、一気に妊娠されると教育に差し支えるためとして、出産を申告制にして学校側で順番を決めますとの通知が出されました。

 通知では教科ごとに人数が決められており、今年妊娠が許可されたのは上半期15人、下半期16人の合計31人。年齢がいっている順に許可を出しているというわけでもないとのことですが、おとなしく規定通りにしていれば5年以上待たされる可能性もあると教師たちは話します。

 この規定を守らず昨年妊娠した複数の女性教師は売店に異動処分を発動し、晒し者になっています。また、3ヶ月ごとに妊娠検査を行って管理する一方で、決められた期間内に妊娠しなければその権利が取り上げられるとのこと。

2016040501.png
※妊娠許可リスト

 今年の上半期は上記画像の15人に妊娠許可がおりましたが、6月までに妊娠しなければその権利はなくなるのでしょう。

 高校のある県の教育信訪弁は、「学校は学習する場所であって、彼女たちに2人目を作らせるところではない」「国家に法律が、家に規則があるように、学校にも規則はある」と高校の対応を支持する構えです。

 2人目までの出産が解禁されたため、適齢期の女性たちが一斉に妊娠しては困るという学校側の理屈はわからないでもないのですが、北京市や山東省では欠員を埋めるために人員を増やすというまっとうな対応を取っています。県の教育関係者全員の頭がアレということなのでしょうか。

 ただし、今回問題が起きているような学校は県にあるわけで、県なんかにいってたまるかと拒否られることから、北京や山東の都市部と同じように考えてはいけないのかもしれません。彼らの頭がアレなのには変わりありませんが。
posted by aquarelliste at 22:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする