2016年05月10日

【魏則西事件】誰が悪いのか。

 百度るというフレーズ、気に入っていたのですが、梶谷先生からお叱りを受けたので、説明を加筆しておきます。

 魏則西事件の発端となった中国最大の検索サイト、百度への査察が終わりました。当ブログでは魏則西事件を扱うのは初めてなので、経緯を簡単にまとめてみました。

滑膜肉腫という難病を持った大学生、魏則西が百度で治療法を検索

※1百度った結果、北京武警総隊第二医院の治療法が引っかかる

20万元払って生物免疫療法を受けたが効果がない

治療法は海外で医学的に根拠なしとされたものでした

死亡
 (※1百度で検索をかけることを、中国語では「百度一下」(百度する)といいます。百度ったはググったと同義になります。)

 百度の検索連動広告である「百度推廣」は以前からニセ薬を扱う企業を検索上位に掲載するなど公平性を疑問視されており、中央メディアで何度か批判を受けていました。

 同医院が名義貸しをしていた巨大医療グループ、莆田系から、百度は多額の広告費を受けていました。2013年の広告収入260億元のうち、120億元が、2014年は490億元のうち485億元が莆田系からのものだったことがわかっています。

 昨年、百度は「基準に達しない医院とは提携しない」と宣言。莆田系も百度の料金体系が不透明と反論した末に広告を引き上げ、絶縁状態となっていました。

 魏則西が百度った結果、広告を引き上げたはずの莆田系が名義貸しを受けていた医院の検索結果が出てきていますが、その後和解に至ったのか、名義貸しの影響で莆田系と見抜けなかったのか、現時点で原因は不明です。

 百度は事件後、「金額の多寡で検索結果を変えたことはない」「利益にために企業の良心は捨てない」と内部文書で反論していますが、内容を精査せず検索結果に反映させていた点については責任は逃れようもないでしょう。

2016051001.png
※この時点でまだ見込みはあったのか

 亡くなる1ヶ月半ほど前、魏は日本でいうヤフー知恵袋に相当する「知乎」に書き込みをしています。タイトルは「人間性における最大の"悪"とは何か」。

 医師は中央テレビに何度も出演したという。百度、三甲医院(最高ランクの病院)、中央テレビ、(提携相手とうたっていた)スタンフォードの技術。当時は問題ないと思った。
 件の病院も莆田系であり、「あそこは行っちゃダメだろ」との指摘もされています。地元では莆田系の、通院すべきではない病院として有名だったのでしょう。

==参考消息==
http://news.xinhuanet.com/fortune/2015-04/07/c_127664604.htm
http://epaper.xxsb.com/showNews/2015-04-08/225778.html
http://m.yicai.com/news/5008996.html
http://m.yicai.com/news/5011163.html
http://baike.baidu.com/item/莆田系
https://zh.wikipedia.org/wiki/魏则西事件
http://news.ifeng.com/a/20160504/48671639_0.shtml?_zbs_baidu_bk
http://datanews.caixin.com/2016-05-03/100939274.html
http://www.bjnews.com.cn/news/2016/05/03/402091.html
http://opinion.people.com.cn/n1/2016/0506/c1003-28329021.html
https://www.zhihu.com/question/26792975/answer/88170767
http://news.xinhuanet.com/politics/2016-05/09/c_1118833622.htm
http://news.xinhuanet.com/politics/2016-05/09/c_1118833626.htm
posted by aquarelliste at 08:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 消息 | 更新情報をチェックする