2016年05月17日

【文革50年】聶元梓謎の高待遇は習近平母のおかげか

 16日は党内、政府内、軍内、文化界における反党、反社会主義の資産階級を批判し、指導権を奪えと指示した、『五一六通知』が採択された日。文化大革命が始まってから50年目です。

 当時北京大学にいたの講師を務めていた聶元梓(じょうげんし)は、ほか数人の講師たちと大字報(壁新聞)を大学内に貼りだしたことで、党中央に認められるという文革期にありがちな受益者の1人でした。

 一時は北京市革命委副主任(副市長)、中央候補委員までいったものの、一転して工場労働へと送られ、1983年に反革命宣伝扇動罪、誣告罪で懲役17年、4年間の政治権利剥奪の判決を受けています。

 翌年に保外就医(病気を理由とした刑務所外での刑執行)が認められ、1986年に仮釈放されたものの、双開(党籍をはく奪、公務員懲戒免職)処分を受けて仕事もカネも何もなかったため、海淀区に住む親類の家に間借りした・・・という聶元梓の近況を明報が伝えています。

習近平の母と党校の同級生 習総書記就任後に生活費増加(明報 2016/5/15)

 これによると、聶と習近平の母・斉心は延安時代の中央党校で同級生。無職無収入の聶はまず杜潤生を頼り、北京市長時代の王岐山から単位、つまり所属する党なり政府の部門が割り当てられたわけです。

 上述のように双開されているため年金がもらえず、中央の指導者に何度も生活苦を訴えた結果、毎月2400元の生活費が出るようになりました。

 生活費はのちに4000元、習近平が国家主席となった2013年からは6000元に増額されています。医療費も無料とのこと。

 建国60周年の2009年に、戦前に革命に参加した古参党員は、参加した時期によって正部級、副部級の医療待遇を与えるようになりました。聶は単位に所属したことによって「離退休幹部」とみなされ、上記の待遇を得ているということでしょうか。

 北京市では「正部級はすべての医療費が無料、副部級は一部の輸入薬品で上限有り」との規定があるので、聶は正部級の医療待遇を与えられているとみられます。

 聶に単位を与えた王岐山は言うまでもなく習近平に最も近い腹心ですし、杜潤生は習、王、劉鶴ら現在の中共首脳部の庇護者でした。杜と習の関係は習が総書記になってから報じられたのですが、聶が頼ったところを見ると党内では有名な話のかもしれません。
 
 習近平というか斉心に近い人が優遇されているのは聶だけではありません。昨年亡くなった副部級の王軍が、引退後にワンランク上である正部級の医療待遇を受けていたことがわかっています。

 彼女も延安中央党校にいたんですが、斉心繋がりでもっと出てくるかもしれませんね。



==参考消息==
http://www.infzm.com/content/95337
http://cpc.people.com.cn/n/2014/1124/c87228-26080961.html
http://www2.scut.edu.cn/picture/article/86/7c/ff/746c92554e0994512547eefd96b3/d959e04d-0304-40a5-81a0-c04829191239.pdf
http://www.ggj.gov.cn/ltxgbj/ltxfggw/201105/t20110517_274606.htm
タグ:習近平 斉心
posted by aquarelliste at 10:14| Comment(2) | TrackBack(0) | 消息 | 更新情報をチェックする