2016年07月16日

ヴィッキー・チャオ新作出演者に台独・反中疑惑

 監督業の滑り出しが好調な趙薇(ヴィッキー・チャオ)が、制作中の映画「沒有別的愛」に台湾独立派(台独)とみなされている台湾人俳優を起用したことで、官製メディアから総攻撃を受けています。

 口火を切ったのは中国青年報の微博でした。このときはネットと映画関係者の文通をNaverよろしくまとめただけだったのですが、やりとりがわかりやすいので書き出してみます。

ネット「戴立忍は反服務貿易活動に関与していた」(水原希子も中国を辱める画像にいいねしていた)

ヴィッキー「断章取義のメディア氏ね」「お前ら問題を複雑にしたいの?」
戴立忍「台独派のレッテル貼るのやめてくれる?」
製作側「ヴィッキーへの人身攻撃には法的処置をとる」

ネット「台独氏ね」「ヴィッキー氏ね」

「台独」のみならず過去の悪行が虚実織り交ぜられながら紹介される
 このまとめの一番最後に紹介された水原希子は、昨日夜に自身の微博で謝罪をしています。

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 黒がベースの服をまとい、化粧を落とし、地味な背景の前で頭をさげる光景。台湾総統選挙の前に起きた周子瑜事件を彷彿とさせます。

 水原は3点の疑惑について説明しています。

(1)靖国に参拝したとされる写真について、本人ではないと主張しています。「両親ともに外国人で」とか言い出した時には、おいおい日本名を名乗っておいてその逃げはないやろと発作的に感じたのは事実です。

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 誰に教えてもらったのか、「錯把馮京當馬凉」「私は馮京です」と棒反論。老眼の試験官が名前を見間違えた故事に由来する成語です。

事態をよく見極めないと、物事を見誤ってしまうという意味で、謝罪と銘打ってるときにふさわしい成語なのかという気もしますが。

(2)天安門広場にはためく中国国旗に中指を立てた写真も私ではないと反論。

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 元の写真はアイ・ウェイウェイのドキュメンタリー映画に使われたものでした。アイは中国国内では情報が出回っていないので、特定班が役に立たなかったか、日本人だしってことでスルーされたかですね。

(3) 2013年、友人がインスタグラムにあげた写真にいいねを付けたが、間違った写真を貼り付けてたのに気付き、いいねを取り消したし友達も写真を削除した。

2016071802.jpg

 間違った写真とはこれのようです。当時韓国でも話題になったようですね。

 「水原が中国を辱めた写真」があることは最近の報道で知っていましたが、なるほどこういう話だったんですね。水原だけならともかく、台独さんと合わせ技で一本判定されたため謝罪に至ったというところでしょうか。

 本丸の台独さんは元気があればやります。

==参考消息==
http://www.weibo.com/ttarticle/p/show?id=2309403994300454153797
http://www.weibo.com/5474534259/DEXiGh83J?from=page_1003065474534259_profile&wvr=6&mod=weibotime&type=comment
http://theculturetrip.com/asia/china/articles/ai-weiwei-never-sorry/
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2016年07月12日

フィリピンではなくアキノ前大統領を悪者にする中国

 ご存知の通り、南シナ海問題で仲裁裁判所の判決が出ました。

 不利な判決が出ることを予想していた中国は、すでに「いかなる判決が出されても違法で無効なので受け入れない」と何度も表明しており、当事者同士の話し合いによる解決を求めていました。

フィリピン・南シナ海仲裁裁判所で、違法で無効ないわゆる最終判決が12日に出される(2016/7/12 新華社)

 12日、違法で無効ないわゆる最終的な判決が出た。これに対し、中国は何度も声明を出している。フィリピン共和国アキノ三世政府が、一方的に仲裁を求めたことは国際法に背いている。仲裁裁判所に管轄権はなく、中国は受け入れないし認めない。
 中国は都合が悪くなると、「爾後国民政府を對手とせず」を連発して、次の政権を待つ癖があります。普通の政府なら一回やればいいほうですが、中国は何度もやっています。

 最近では「ダライ」としか読んでいなかったのに、ダライラマ14世と呼び始めています。14世とその取り巻きはダメだ、中国政府が選ぶ15世の誕生を待とうという狙いが見えるのです。

 少し前なら小泉さんですかね。任期後半は、もうすぐ自民党総裁の任期が来るから後継者を待ちますみたいな論調が見受けられました。

 フィリピンの大統領はちょうど先月、上記の記事が批判するアキノからドゥトルテに変わっています。昨日までアキノ前大統領の話など全くなかったので、今日まで温めておいたのでしょう。

 王毅外交部長は先ほど声明を出し、新華社と同じように「前任者が一方的に」としており、矛先はフィリピンではなくアキノに向けられています。

 王毅が新華社と同じことを言うのは当たり前ですが、「今回の騒動はすでに終わった。正しい軌道に戻る時間だ」としており、フィリピンとの話し合いに期待を持っていることがわかります。

 その見込みがあるのでしょう。「中国は新政府が実際の行動で関係改善のための誠意を見せるだろうと楽観視している」と、高圧的かつ好意的な態度を見せています。ちゃんと落とし所を用意しているあたり、「さらば聯盟!」とかやってた日本とは違うことがわかりますね。
 
==参考消息==
http://www.fmprc.gov.cn/web/zyxw/t1379787.shtml
posted by aquarelliste at 22:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月10日

習近平関連の誤字配信は続く

 今年3月、新華社は『從昆泰酒店內外訓中國經濟信心』という記事で、「中國最高領導人」(中国の最高指導者)と書くべきところを、「中國最後領導人」(中国最後の指導者)と書いて配信してしまいました。直後に慌てて訂正するよう要求しています。

 中国メディアはギッチギチに検閲されて、一つの間違いもない記事ばかりが世に出ているというわけではなく、事実誤認をしたまま記事にすることがあります。

 「関西」を「関系」(標準語の発音は同じ)と書いたり、何年たっても東京府や東京市という表記を改めません。自分たちに不利益とならない事実誤認や誤字は訂正の要求があってもそのままです。

 ところが指導部に関わってくる誤字となるとそうもいきません。細心の注意を払っている設定にはなっているものの、定期的に起きては関係者が処分を受けていますが一向に減りません。

 さて、今回はテンセントが誤字配信。それも中国共産党の建党95周年を伝える記事だったからさあ大変。「習近平發表重要講話」を「習近平發飆重要講話」とやってしまいました。

 「發飆」は精神に異常をきたした状態のことなので、「習近平は狂って重要講話をします」という意味になってしまいます。

 この手の記事は新華社から配信された原稿を丸写ししているものと考えていたのですが、わざわざ文字を起こし直しているんですね。「發表」も「發飆」もピンイン入力だとfabiaoで候補に出るんですが、わざとなんでしょうか。

 配信のみが許されていたテンセント。勝手に記事を書いた上に「新華社電」と付けて写真も新華社のものを使用した結果だと、宣伝部は結論付けています。

 習近平関連の誤字は今年少なくとも3回目。上述の「最後の指導者」、SCMPの英語版が徐(XU)才厚を習(Xi)近平と取り違え、そして今回。単なるミスにしてはリスクがでかいですし、3回ともメディアが異なるのでなんらかの示し合わせがあるのでしょうか。
 
==参考消息==
http://news.mingpao.com/pns/dailynews/web_tc/article/20160709/s00013/1468000091511
配信元である新華社の責任はないのか(2015/12/13)
りんたおの名前を間違えた記者が自殺(2014/7/5)
タグ:習近平 誤字
posted by aquarelliste at 09:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする