2016年08月26日

遼寧省委改選に絡み閣僚級が続々失脚

 今年2月から4月にかけて、中央巡視組が32の党、政府機関の指導部である、党組織に対して行った第9回目の巡視結果が一部公表されました。26日までに22部門の巡視結果が報告されています。

 その中でも、2度目となる巡視期間中、前書記の王a、王陽(省人大常務委副主任)、蘇宏章(省政法委書記)ら、閣僚級のいわゆる大虎3人が失脚した遼寧省の調査報告が2万字超と目を引きます。他を大きく突き離す分量が割かれています。

 上述の3人はいずれもすでに党籍を剥奪されており、紀律違反の内容が公表されていますが、3人に共通しているのが「投票買収」です。

 王aは、「省委書記として(中略)党中央の要求通りに改選工作の第一責任者の職責を履行せず、省の関連する選挙における投票買収に対する、主要な指導と直接的な責任がある」と断罪されています。

 党大会を来年に控え、地方の省クラス以下でも指導部である党委員会の入れ替えが進んでいるのですが、前回2013年に行われた選挙で買収があったにもかかわらず見逃していたことが、罪状のトップに来ているわけです。

 汚職などであれば長期にわたることが多く、「何年から何年の、なになにという職にある期間中」とざっくりとした説明になるのですが、王aらに関しては遼寧省時代のことであると明言されているんですね。

 他の2人の罪状も投票買収がトップに来ています。26日には鄭玉焯・省人大副主任が同じく投票買収容疑を固められて党籍剥奪処分を受けています。遼寧省は今回の改選関連で合計閣僚級4人の首が飛んでいることになります。

 

 党中央は影響力の及ばない連中同士で派閥を組まれるのを極端に嫌い、同窓会などの私的な集いも禁止しているのですが、今回遼寧省での動きは目に余る動きだったのでしょう。

 2014年に山西省委の過半数が失脚した際、その後任は全員外部から招聘されていました。遼寧も李希(書記)、李文章(政法委書記)は外部の人間でした。省委に長年いた4人の影響力を考え、下からの抜擢は避けていると見られます。

==参考消息==
http://news.ifeng.com/a/20160825/49838542_0.shtml
http://www.ccdi.gov.cn/xwtt/201608/t20160810_85213.html
http://www.ccdi.gov.cn/jlsc/zggb/djcf_zggb/201607/t20160704_82025.html
http://www.ccdi.gov.cn/yw/201607/t20160725_84113.html
http://www.ccdi.gov.cn/yw/201608/t20160826_85872.html
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2016年08月21日

老板に”いいね”しない社員は罰金

 フェイスブックではなく微博のお話。

 山東省済南市にある旅行会社の社長が、微博に謎ポエムを不定期にうpするたびに、社員に書き込みをするよう求め、書き込みをしなかった社員に罰金を課していたとのこと。

社長の微博にコメントしない約200人の社員に罰金(中国青年報 2016/8/18)

2016082101.png
※賛同を表すアイコンで積極性()とか

 処分リストを公開したアカウントの中の人は、件の社長が経営する山東嘉華文化國際旅行社に入社して半年の新人さんとのこと。新人さんも処分を受けた1人で、社長のツイートに対して無反応だった場合の罰則規定については知らされていなかったと話します。

 社内では毎日早朝から、社員が持ち回りで社長のツイートを社内放送で読み上げるという、どこかで聞いたような行事が開催されており、社員への処分も今回が初めてではないそうです。

 同社のマーケティング部門は北京青年報の取材に対し、「弊社の内部規定により、違反者は相応の処分を受けている」「社員は若く積極性が不足しており、その積極性を引き出すため」と目的を説明。それが目的なら毛語録よろしく全社内向けの社内放送はしないでしょう。

 北京青年報の取材に対し張明社長は直接回答せず、17,18日と微博で自身の見解を披露。「後ろから撃つような真似をする奴は我が社の人間ではない」「荒らし乙」と、考えを変えるつもりはなさそうです。

 情けないことに、このツイートにもいいね!している社員が複数いるのが確認できました。「嘉華は社員全員のものだ」と社長が言うほどには、社内の風通しが良くないことを身をもって教えてくれています。

==参考消息==
http://www.weibo.com/1821430695/
http://www.weibo.com/5474472529/
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2016年08月11日

正しい五星紅旗ができました

 リオ五輪の表彰式で掲揚された中国国旗のデザインがおかしいと、ここ連日ガラスハートの中国人を傷つけている件ですが、ようやく正確な国旗が完成したとのことです。よかったですね。

 7日早朝、中央テレビのキャスター・崔永元が星のデザインが違うと指摘。

2016081101.png
※よく見つけるなあ

 「一点都不能错」(少しも間違ってはいけない)と、南シナ海の仲裁判決後に出回った「一点都不能少」(少しも欠けてはならない)を彷彿とさせる言い回しを使っています。

 共産党を表す大きな星を取り巻く労働者、農民、プチブル、資本家の4つの星は、大きな星のように平行ではないのですが、表彰式で掲揚されている国旗は平行になっていますね。

 環球時報は「一部メディアが以前に『五輪で使用される国旗は全て中国製』と報じていた」と紹介。

 一部メディアとは央視、つまり中央テレビのこと。五輪会場へ通じる地下鉄や安全検査の設備などのインフラに加え、国旗は全て中国製と開幕直前に報じており、この余計な自慢と整合性を取るために四苦八苦することに。

 環球時報は国旗を生産したとされる浙江省の企業を取材。同社は「いやいやウチじゃないですよ。ウチは帽子とかは作ってますけど今は国旗はやってません」と否定。また「国旗を生産している国内企業は100社以上あるが、どこがやったかなんて適当なこと言えない」と大人の対応を見せています。

 中国代表団、駐リオ大使館はブラジル五輪組織委に抗議。組織委が生産を委託した「ブラジル企業」のミスを非難しています。「非中国公司」(中国企業ではない)なんてやらしい描き方していますが、中央テレビの報道は一体何だったのか。

 なお、国旗の生産前にはすべての国内五輪委員会(NOC)の承認を得ています。中国五輪委員会のコメントは今の所ありません。

 そういう自分に不利な設定はすべて無視して、本日残業に残業を重ねた結果、正確な五星紅旗が出来上がりました!という、うれしそうなコメントが、本日午前に微博で披露されています。

 この件では、「中国五輪代表団は、すぐさま表彰式の国旗に誤りがあるのに気付き」などと事実と異なる見苦しい庇い立てが見られました。

 「すぐさま」はあまりいい訳が思いつかないのですが、原語では「第一時間」です。真っ先に、とか。あまり変わりませんね。

 災害が起きると、現地の初期や視聴らが「すぐさま救助の指示を行い、現場に駆けつけた」などと使われるのですが、頑張った感じを出すときに使われています。

==参考消息==
http://www.weibo.com/1496852380/E2o58eJNY?from=page_1003061496852380_profile&wvr=6&mod=weibotime&type=comment#_rnd1470916691562
http://news.xinhuanet.com/sports/2016-08/11/c_129221963.htm
http://2016.ifeng.com/a/20160807/49731856_0.shtml
http://world.huanqiu.com/exclusive/2016-08/9276028.html
http://www.chinanews.com/ty/2016/08-05/7963060.shtml
http://fj.people.com.cn/GB/n2/2016/0808/c181466-28798267.html
http://www.chinanews.com/ty/2016/08-08/7965371.shtml
posted by aquarelliste at 21:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする