2016年09月07日

共産党員が党費を払わない

 中央紀律検査委員会(中紀委)がしつこく続けている地方自治体、中央省庁や党組織に所属する党員、公務員への巡視。約2ヶ月間、対象となる期間に乗り込んで取り調べなどを行い、問題を洗い出します。

 巡視後、結果報告会が開かれるのですが、ここ1年でよく目にするようになったのが、党費の未払い問題です。

 2014年7月から9月まで行われた浙江省に対する巡視結果報告で、不良党員の問題点として挙げられているのが最も古い例かと思います。浙江省だけではなく、これ以降の巡視報告会で毎回のように指摘を受けているのです。

 今年1月には業を煮やした中紀委が、「党費は誰に収めればいいのですか」「納めるのを忘れてしまったらどうすればいいですか」と、かなりレベルを下げたQ&Aを作成するほどです。

 その後も、5月には山西省、天津市の国有企業が不足した党費、それぞれ8000万元、2億7700万元を納めており、今後、各党組織が党費の支払い状況を監督する部門を立ち上げると報じられています。

 6ヶ月未払いだと脱党の意志ありと見られ、上級に報告され事態が改善しなければ党籍が剥奪されるとのことですが、改善の兆しは見られません。

 党側は党費を党の重要な財源として位置付けられているだけでなく、党費未払いは堕落の第一歩と考えているからこそ厳しいのですが、問題なのは出し渋っているのが収入の少ない層ではなく、国有企業の職員だと言います。

 上述の中紀委Q&Aでも、「(国有企業の)幹部党員は高給にもかかわらず規定通りに党費を納めない」と批難されており、特に国有企業職員が出ししぶっていることが伺えます。

「党費を払うことは小さなことではない」(人民日報 2016/9/6)

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※紙面の一番下ね

 人民日報が記事にしたと聞いて飛んできたら、「周恩来は軍政も大事だが、党費を納めることはさらに大事だと発言した」といった、偉人の威光を笠に着るいつもの説得パターンでした。

 反腐敗で余裕がなくなった党員が、払わなくても党籍剥奪されないのだからと党費を払わなくなったのだ、とか分析でもあるのかと思いきや、党費を払うのは当たり前と原則論を振りかざすのみ。

 取りっぱぐれを無くす為、収入から自動的に差し引いておけばいいのではとの助け舟にも、「自覚的、積極的に、本人自らが納めるべき」と、謎の拒否。もしかして不要な組織とポストを作りたいだけなんじゃないのと邪智してしまうのでした。

 一応付け加えておくと、数ヶ月前から「上級の指示」により、収入の多寡に関わらず一定の金額を納めるよう指示を受けている党員がいるらしいので、党員も党側も真面目に金欠で、綱引きをしているのかもしれません。

==参考消息==
http://www.weibo.com/p/1001603992181814746623
http://baike.baidu.com/item/党费/3671
http://www.dw.com/zh/习近平铁腕治党-不交党费后果很严重/a-19425584
http://www.ccdi.gov.cn/yw/201606/t20160627_80961.html
http://www.ccdi.gov.cn/yw/201601/t20160119_73118.html
http://www.ccdi.gov.cn/yw/201604/t20160411_77350.html
http://news.jinghua.cn/guonei/20160515/f34583.shtml
http://dangjian.people.com.cn/n1/2016/0810/c117092-28625007.html
http://cpc.people.com.cn/GB/64162/71380/182420/12300616.html
posted by aquarelliste at 21:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 消息 | 更新情報をチェックする