2017年07月17日

孫政才失脚はほぼ確実

 りんご、明報など香港紙が、今年の党大会で政治局常務委員入りを狙っていた孫政才の失脚を伝えています。どこまで信用していいものか。香港紙はカンニングみたいなものなので、公式報道からどれくらい危ないのか見てみます。

交代の一報が入ったのは15日の午前9時半。孫政才が務めていた重慶市委書記の後任に、陳敏爾・貴州省委書記が就任すること。同時に陳が貴州省委書記を降り、その後任には省長の孫志剛が昇格することが発表されました。

 孫政才について、「另有任用」という四文字がなかったことに違和感を覚えました。

 另有任用は「別途、党内部のポストで任用」という意味。別にポストが用意されているが、現時点では具体的な名称は明かせないか未定の状況で使われます。

 例えば、昨年8月に新疆自治区委書記を退任した張春賢は另有任用の文字がありました。10月になって中央党建設工作領導小組副組長という、具体的なポスト名が公表されています。

 一方、今年5月に北京市委書記を退任した郭金龍は、中央精神文明建設指導委員会副主任という、上がりポストへの就任が同時にアナウンスされていましたので、另有任用の四文字はありませんでした。

 この時点ではそこまで深刻には受け止めていなかったので、孫や陳が何をいうか、孫が組織部からどういう評価を受けるかを見てからでも遅くはないので、孫と陳の新旧書記が地元幹部を集めた交代式典の報道を待つことにしました。

 ところが、15日早朝に開催された幹部大会には孫は姿を見せませんでした。通常であれば新旧書記、交代を告げる組織部の担当者、省長以下省の幹部が出席するのが慣例となっています。

 後任の陳や組織部の担当者である趙楽際(組織部長)、陳時代ナンバー2の省長が、発言の中で孫の在任中の功績について触れるのが通例ですが、これもありませんでした。

 これだけでも異常事態なのですが、決定的なのが14日、15日に北京で開催された全国金融工作会議の報道です。

 各地方自治体や金融、証券関係の責任者らが集められた同会議では、政治局委員もフル出席が基本です。政治局委員は左右一列に座っているので、半分ずつを順に横にスライドさせていくように各委員を映してくのですが、許其亮と李源潮の間が不自然にカットされています。

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※誰でしょうか(棒)

 政治局委員の座り方は決まっており、許其亮と李源潮の間に座っているのは孫政才で、明らかに青色のシャツを着た誰かが座っていることがわかります。

 これにより、孫政才は重慶市の幹部大会を欠席したのではなく、全国金融工作会議に出席していたものの、出席中に映してはいけないステータス異常に陥ったと考えられます。

 会議出席を一度は映像あるいは写真で公開されたものの、会議直後に拘束されたためその後の報道では不自然にカットされた前例に、周本順・前河北省委書記がいます。

 周は会議当日に拘束が公表されましたが、そろそろ始まりそうな北戴河で追認を受けてから発表という段取りでしょうか。

==参考消息==
http://hk.apple.nextmedia.com/realtime/china/20170715/56960723
https://news.mingpao.com/pns/dailynews/web_tc/article/20170716/s00013/1500141299559
http://news.xinhuanet.com/politics/2017-07/15/c_1121323441.htm
http://politics.people.com.cn/n1/2016/0830/c1001-28676010.html
http://news.xinhuanet.com/renshi/2017-05/27/c_1121047932.htm
http://renshi.people.com.cn/GB/17398115.html
http://politics.people.com.cn/GB/14562/17402526.html
http://www.cqwb.com.cn/mxw/2017-07/15/content_383890843212546.htm
http://tv.cctv.com/2017/07/15/VIDE8p0X9rWWglkcyJvQVNuC170715.shtml
posted by aquarelliste at 12:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 消息 | 更新情報をチェックする