2017年08月12日

南方航空が漏らす西安市の紀律違反

 南方航空が西安市指導部のために、豪快なサービスを行なったことが話題を呼んでいる。元の文章は削除されてしまっているので、キャッシュで確認してみた。

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南方航空の「いい仕事をした」感じが溢れる記事。現在は削除されている

 7月26日、南航(中国南方航空)西安支店営業部カスタマー所は、尋常ではないサービスを要求する電話を受けた。

 「66人の一団を、8月6日の西安発成都行CZ6433便に手配してほしい。また、全員を11列目までの席を用意してほしい」(後略)
 電話を代わった当番の胡組長は、西安市のお偉方が含まれていると判断、当該便は12列目以降を売るよう指示した。

 胡の勘は当たっており、政府団体66人の名簿からは、西安市委書記、市長、政協主席ら市の常務委員が多数登場することがわかった。彼らにはビジネスクラスの利用を勧める一方、「多くの部署が残業を行なって座席を確保」し、当日は支社長も休日出勤する中、西安市首脳部を乗せた便は無事フライト。「乗客の賞賛と信用を得た」と締めくくられた文章は、南方航空のやりきった感に満ち溢れている。

 6日に市委書記、市長、市政協主席を含む西安市の一行が成都にいたのは事実。地元企業に西安への投資を呼びかけたことが記事になっている。この後重慶や南京にも行っているのだが、成都から南京へ向かう便でも同じような要求をしたのだろうか。

 この記事がなぜ削除攻勢に遭っているのかについて、確かな根拠を持っているわけではないが、南方航空がサラッと乗客の身分を明かしているところに問題がある。顧客の情報を漏らした南方ではなく、西安市の要求に問題があるのだ。

 2013年に公布された『中央国家機関旅費管理規則』では、省部級(閣僚級)がビジネスクラス搭乗を認められている。その下の局長以下はエコノミーだ。西安市委書記は、上級自治体である陝西省委常務委員も兼任するから省部級にカウントできるだろうが、市長以下はどうだろうか。

 西安市は陝西省の省都で副省級市だから、書記、市長、人大主任、政協主席らいわゆる四套班子のトップは副部級にはなるが、同行した60名あまりは局長以下なので、今流行りの紀律違反を犯していることになる。ちなみに成都などでの活動では、呉鍵(西安市委常務委、宣伝部長)ら数名が実名で紹介されている。

 CZ6433便に使用されているエアバス321はビジネスクラスが12席。通常のエコノミー席より座席の間隔が40%広い「明珠エコノミー席」が24席あり、ビジネスクラスとここに別れて座ったのだろう。

 南方航空は色々とミスに気づいたのだろうか、当日に「報道は誤配信されたもの」という謎のコメントを出しているが、この手の記事にありがちなデマ認定はしていない。しかし、報道の内容が事実ではないと否定もしていないのだ。

==参考消息==
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:0jZ606BQDtAJ:news.163.com/17/0810/20/CRGNPMTH0001899N.html+&cd=7&hl=ja&ct=clnk&gl=jp
http://epaper.xiancn.com/newxarb/html/2017-08/07/content_289447.htm
http://news.xiancity.cn/system/2017/08/11/030489358.shtml
http://www.mof.gov.cn/zhengwuxinxi/caizhengwengao/wg2014/wg201402/201407/t20140728_1118944.html
https://www.csair.com/cn/tourguide/flight_service/cabin_layout/kongke/18h1tbo6e1lmg.shtml
https://www.csair.com/cn/tourguide/flight_service/cabin_layout/kongke/resource/7cfdf6cfeb21622933d7964442a1399e.png
http://www.csair.com/cn/tourguide/flight_service/A330/peconomy/
ラベル:紀律違反
posted by aquarelliste at 01:25| Comment(0) | 消息 | 更新情報をチェックする