2016年03月01日

【銅鐸湾書店】李波がインタビューに答える

 桂敏海の「自首」から1ヶ月あまり。銅鐸湾書店の株主である李波が、フェニックス、星島日報、澎湃の共同取材で経緯を説明しています。これまでの心配や疑惑を見事に台無しにする内容です。なお、インタビューが広東語なので、字幕や書き起こしの通り発言しているかは私にはわかりませんのであしからず。

香港「失踪した」書店株主・李波が初のメディア取材受ける「進んで内地の調査に協力」(澎湃 2016/2/29)

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※入境記録を残したくない()

記者「これまであなたの『行方不明』について多くの推測が語られてきました。『失踪させられた』と考え、内地の警官が香港で越境執行し拉致したのではないかと考える人もいました。実際の経緯について教えて下さい」
李波「そういうことでは絶対にない。香港警察や妻を通じて、何度も声明を出しているように、私は自ら望んで内地に戻り調査に協力した。これは私の個人的な行為で、『拉致された』とか『失踪させられた』などということはない。いかなる人の脅迫や誘導を受けていない。『拉致された』り『失踪させられた』といった言い方は全く根も葉もないことであり、腹に一物があってのことだと思う」

記者「進んで内地に戻ったとおっしゃいましたが、奥様は『回鄉證』も持っていかなかったとおっしゃっています。一体どうやって内地に戻ったのですか」
李波「友人の協力を得て密入境で内地に戻ったので、『回鄉證』は持っていかなかった。具体的な方法は教えられない」

記者「なぜ密入境で内地に戻ったのですか」
李波「理由はかなり複雑だ。マイティカレントメディア(MCM)で問題が起きてから、私は密入境で内地に戻り、自分のことを速やかに解決し、またこっそりと香港に戻り、外部に知られず出入境記録を残したくないと考えていた。内地の司法調査に協力し容疑者だと証明すれば、彼らや彼らの家族が私に怒りを向けるだろう。それは私と家族にマイナスだ。私と家族の安全を保障するため、密入境を選び、『回鄉證』を使わなかった」

記者「あなたは最初内地に戻った時に、奥様の蔡さんは失踪だと通報しています。また、拉致されたのではないかと疑ってもいました。事件はどんどん複雑になり、政治化しています。当時、あなたはなぜ家族にあなたの行き先を話さなかったのですか」
李波「事実はそうではない。内地に戻った当夜、妻に電話をして内地にいると連絡したのだ。私の知る限り、妻ではなく別の人間が通報し、妻が通報するようにたきつけたのだ。後日、内地で妻と会ってから、彼女の通報した過程を詳細に知ったので、取り消しに行かせた。事態を複雑にしたのは妻ではなく別の人間だ」

記者「一部メディアの報道では、香港柴湾康民工業センターの監視カメラに、あなたがビルを去る際、数人の男たちにバンに連れ込まれたところが写っていたとありますが」
李波「正式に言っておくがそういったことは全くない」

記者「女を買いに内地へ行って逮捕されたという人間もいる。また、一部メディアは内地の人間のマイナス情報を出版しようとして、刑事責任を問われていると報じているところもある。こうした見方については」
李波「デマだ。女を買いに行ったことは無いし、恐喝などもしていない。これらの報道は私の人格を気づ付けるもので、法的追求の権利を保留する」

記者「あなたは自ら望んで内地に調査協力に向かったと言っていますが、どういった立場で調査協力されているのですか。調査協力の内容は?現在の進展は?」
李波「初任として調査に協力している。調査に協力しているのは、わが社の内部の問題と職員の問題で、桂敏海の犯罪容疑もある。現在進行中だ」

記者「なぜ調査協力しているのですか。また、どうしてこんなに時間がかかるのでしょう」
李波「この件はわが社と職員数名に関することで、彼らの責任者として、当然この件を解決する必要と責任がある。法執行者によれば、案件の状況はかなり複雑で、解決すべき問題が多々あるため、解決に時間がかかっているとのことだ。具体的な状況はわからない」

記者「あなたは今、自由に香港に戻れるのですか」
李波「調査協力中なので、もうしばらくは戻れないと思う。また、この件がそこまで複雑で無ければとも思う。香港の一部の人間がこの件を大騒ぎしていて、私のプレッシャーは相当なものだ。進むも引くも難しくさせた。外野はこの件を騒ぎ立てず、プレッシャーが落着き、調査が終了すればいつでも香港に戻れるし、いつでも合法的な方法で内地に入れる」

記者「内地での調査協力については、外野が『失踪させられた』と考えている人も少なくなく、波風が立っています。『一国二制度』が踏みにじられたとして抗議したり、香港政府や香港警察は香港人の安全を保障できないと抗議し、言論の自由と出版の自由を憂慮する人がいます。事件の発展に対してどう見られていますか」
李波「私は内地で調査協力をしているだけで、私個人のことだ。私がかかわったことは私個人、会社と職員であり、『一国二制度』や『香港人の安全が脅かされている』こととは全く関係が無い。言論の自由や出版の自由については、香港はいまだに存在していると信じている。言論の自由と出版の自由は、デマやでっち上げを代表することは無い」

記者「あなたは一部の団体や人間に利用されているとの見方もありますが、同意されますか」
李波「同意だ。実際、内地での調査協力は私個人のことだ。私と妻は誰かに利用され、政治活動の道具とはなりたくない。私の件を利用する彼らは、私の件で針小棒大に騒がないでほしい」

記者「あなたの『失踪』を理由に、声援が送られたり抗議活動が行われていますが、これらの活動をどう思いますか」
李波「もう一度言うが、私が内地で調査協力するのは私が能動的に行ったもので、私個人のことだ。しかし一部の団体が私の件を利用してデモ活動を繰り広げ、私の妻に参加するようそそのかしている。また、一部団体が英国と米国の総領事館に請願書を出している。こうしたやり方は私に何らメリットは無く、デメリットばかりだ。私の歌人の正常な生活に干渉し、私の件を解決するのにもマイナスだ」

記者「英国のパスポートはお持ちですか」
李波「ああ、そうだ」

記者「英国側に助けを求めたことは」
李波「いかなる助けも求めていない。これについては既に一部で述べたが、1990年代に英国の居住権を申請した。しかし20年以上英国には住んでおらず、英国本土の国民が享受しているいかなる権利も受けていない。私の娘は英国で勉強しているが、彼女の学費も外国人留学生の標準的な納入額だ。私は自信を香港人だと思ったことは無い。私は中国人だ」

記者「しかし、英国あなたの件を非常に注視しています。以前。「自ら望んで内地に送られたのではない」と非難し、英中共同声明の重大なる違反であり、一国二制度を破壊する行為だとしていますが」
李波「この問題に関しては、私は彼らが誤った情報が元で誤った判断をしてこのような態度を取ったのだと思う。今回公開の場ではっきりとさせたのだから、次第に収まっていってほしい。私の英国居住権に関しても煽る人間がおり、事情を相当複雑にしたため、私は英国居住権の放棄を決めた。この件は妻と相談し同意を得た。『英国居住権』に関しては、すでに英国側に連絡している」

記者「桂敏海に容疑かかっている犯罪に関して、あなたは奥様への書面で言及されています。桂敏海との関係は一体どういったものですか。彼に対する評価は」
李波「桂敏海とは知り合ってもう長い。MCMも彼の支持で私が作った。彼の品性と道徳には大変問題がある。後から知ったのだが、彼は交通事故を起こして人を殺して、さらに執行猶予期間中に他国へ逃亡した。また、この数年来、桂敏海はMCMを通じて内地に関する書籍を多数出版したが、これらの書籍はデマばかりであり、ねつ造しかないものもある。これらの書籍は実質的な内容は何もなく、一部の内容はネットで検索すればすぐに見つかるようなものばかりだ。こうした事情を私は知っている。MCMはこれらの書籍を内地に売った。私にも問題はある。私はこの場を借りて、自身の誤りに後悔を表したい。また、被害を受けた方々に謝意を表したい。進んで内地で調査協力をしている原因の1つだ」

記者「現在のあなたの状況が注目されている。内地の生活情況はどうですか。健康状態はどうですか。内地の法執行人のあなたに対する態度はどうですか」
李波「皆さん関心を持っていただき大変感謝する。内地の生活は大変良くとても安全で自由だ。健康問題については、私の健康状態はなかなかだろうことがわかっただろう。法執行人との関係も大変良い。彼らとは非常に仲がいい」

記者「内地での調査協力が長くなりましたが、あなたは内地で春節を過ごしたのですか。家族と面会したり一緒に過ごしたのですか」
李波「ええ。新春期間中に、妻と会い、外に出かけ、気晴らしをした。非常に楽しかった」

記者「先ほど言われたように、この案件への調査協力が終われば香港に返るわけですが、違法に出境したことを公に認めましたね。戻ってから違法な出境による逮捕を心配していませんか。メディアに追い掛け回されることを心配していませんか」
李波「密入境は事実だ。もちろん私も受けるべき責任を負う準備はある。香港に戻ればメディアが追い回す可能性が非常に高く、私と家人の正常な生活が脅かされることも心配している。そこで私はみなさんに今回の取材の後、私と家人を追い掛け回すのをやめてほしい。私の言いたいことはここで全て言った。1000回聞かれても私の話すことは同じだからだ」

 凄まじい力技であらゆる疑問をスルーしていますね。

 李波がなぜ合法的ではない手段で内地、つまり大陸側に入る必要があったのかについて、納得できる説明がなされていません。

 入境記録を残したくない理由も意味不明です。大体逮捕されているのは全員身内なのだから、無事な誰かが証言したことくらいはアホでもわかるでしょう。

 また、英国籍の放棄に関する説明も理解できません。この辺りが説明されない限り、あとは何を言っても耳に入りません。

 李は事件の容疑者ではありませんし、そもそも連行されたわけではないので自由は効くアピールなんでしょうが。旧正月中に妻と過ごした写真があるのもかえって不気味です。

 なお、書き起こしの後にも李とのやりとりはあって、記者に「他に言いたいことは無いですか」と水を向けられてこう答えています。

 さる年の今年の願いは、この件が円満に解決することだ。また、この場を借りて、香港のメディアにいくつか言いたいことを言いたい。あるいはカメラの向こうでもいい。

 香港メディアのみなさん。皆さん私にこれほど関心頂き大変感謝する。内地に戻って調査協力したのは、本来なら私個人の事情だった。しかし香港でこれほど大きな衝撃を与え、大変申し訳なく思う。この取材を見た後は、私が香港に戻ってももう追い回さず、平穏な生活を過ごさせてほしい。

 また、みなさんには早くこの件を忘れ、静かで穏やかな生活に戻ってほしいこれは私のもっとも願うところだ。ありがとう。
posted by aquarelliste at 20:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 消息 | 更新情報をチェックする
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