2019年07月07日

宣伝部副部長の序列を考える

 宣伝部副部長の序列についてお問い合わせがあったので、そのやり取りを文章化した。この話は、お問い合わせ下さった方と私は興味深い話題なのだが、一般的に読んでいて楽しいものではないことは予想できるし、結論が出ていないことは先にお知らせしておく。

 具体的には国務院新聞弁公室(国新弁)と中央網絡安全和信息化委員会弁公室(網信弁)との関係がよくわからないとおっしゃった。どちらが上位なのか。あるいは並列関係にあるのか。

 網信弁の莊栄文主任は国新弁の副主任なので、国新弁主任の徐麟の下に置かれるはずだ。などとお考えになったのだろうが、決定打にはならなかったのでお問い合わせとなった模様。

 トップ2人の序列を見ることにした。宣伝部は共産党直属の重要部局ではあるが、宣伝部は自前のサイトは存在するものの、指導部を紹介していないので、それに準じるソースが必要となる。

 私が使うのは中央直属機構人物庫(http://ce.cn/ztpd/xwzt/zyzsjgrwk/)だ。今知りたい共産党中央直属機関だけでなく、国務院各省庁指導部の、最新の顔ぶれが把握できる。国務院は当直属部門と異なり、ちゃんと公式サイトで指導部を紹介しているので、ここでは使わない。

 常に最新の状態に更新されるため、残念だが2017年の党大会直後はどうだったのか、などという調べ方をするときには使えない。

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 2019年7月7日現在の中央宣伝部には、9人の宣伝部副部長がいる。序列1位は常務副部長の王暁輝ではなく雒樹剛だ。

 雒樹剛は2014年に文化部部長、2018年の国務院省庁再編で文化旅行部になってから同部の部長を兼任することになった。常務副部長より序列が上なのはそういう理由と推測される。

 徐麟は第19期中央委員、莊栄文はヒラ党員。副部長としての序列も徐の方が上だ。徐は前任の網信弁主任でもあり、網信弁主任時代、莊は副主任だった。ただ、序列や党内の地位通りに職掌が与えられているかと言えばそうでもないのが現実なので、トップの序列では国新弁と網信弁の関係は把握できない。

 トップの年齢や党歴についても調べたとのことだったが、党歴は判断材料がないので何とも言えないが、年齢については、先日もまだ59歳の王超が外交部副部長から上がりポストの外交学会会長にスライドするなど、必ずしも画一的ではない。

 結局、網信弁主任は国新弁にも席を置かなければならないようだ、ということしかわからなかった。国務院直結の後者は李克強がボス、前者は党中央組織の弁公室なので、親分は習近平ということになるから、そこだけを切り出せば後者が上位ということになるのだが、そう単純なものでもないだろうし。

==参考消息==
http://www.ce.cn/ztpd/xwzt/zyzsjgrwk/zyxcb/
posted by aquarelliste at 22:56| Comment(0) | 消息 | 更新情報をチェックする
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