記事の頭に「旧正月初日」とわざわざと書いているように、仕事をしている感じを出すために、映像を出したのではと推測される。常務委員会の報道は、通常ならキャスターが記事を読み上げ、その内容が画面に出されるド地味なものだからだ。
この時点では、中央が湖北省に送り込んだ中央指導組のトップ・孫春蘭はおろか、出席者は全員マスクを着用しない無防備ぶりがひどい気はするが、いつもより座席の間隔は開いてあるので、問題ないとの認識なのかもしれない。
ただ、間隔を空けているのは中央の円卓にいる中央應對疫情工作領導小組の面々だけで、その後に控えている閣僚級以下はいつも通りのキツキツ席次だったりする。
その後の常務委員会会議は従前のように、キャスター読み上げとブルーバックのスタイルに戻った。他の関連会議も同様のスタイルで報じられ、次に会議の映像が出てきたのは2月23日の「統籌推進新冠肺炎疫情防控和經濟社會發展工作部署會議」だ。
同会議は国内の肺炎感染状況について厳しい見通しを示しつつ、正確で時宜にかなったものだと党の肺炎対策を自画自賛している。
主席団席には常務委員7人が座り、向かいのお説拝聴席には政治局委員以下が座る。よく目にする光景だが、常務委員はマスク不着用で、お説拝聴席の面々は律儀にマスクを着用しているのが気になった。
翌24日の中央應對疫情工作領導小組は、組長の李克強、副組長の王滬寧が不着用、ヒラ成員の政治局委員以下やその他参加者はマスクを着用していた。湖北省入りしている孫春蘭もマスクをしている。
常務委員はマスクをしない特権があるのだろうかと推論は立てられたのだが、サンプル2例だけで結論づけるのはよろしくないので、もう少し待ってみることにした。
3月6日、久々に映像が出た。この日開催された決戰脫貧攻堅座談會は、貧困対策がテーマだ。主席団席の習近平、汪洋の常務委員と、政治局委員、中央書記処書記(尤權)はマスク不着用で、お席拝聴席の面々は着用していた。
この座談会は上海や広東など地方都市とも繋がっており、彼らは全員マスクを着用している。上海、広東、天津、重慶、新疆のトップは政治局委員だ。
前後するが、2月24日には全国人大常務委員会会議が開催された。3月に開催が予定されていた会議の延期や、肺炎の発生源とみられている野生動物の売買、飲食を禁止する法律の審議が行われたが、全国人大常務委委員長の栗戦書はマスク不着用で、その他参加者はマスクを着用している。
法案の説明を行う報告者はマスク不着用だったが、おそらく発言していない時間はマスクを付けさせられているか、報告が終わればさっさと退場させられているのではないか。
常務委員がマスクをかけないかと言えば、習近平と李克強は北京市内を複数回視察した際にはしっかりとマスクをしているし、習近平は握手を求めてきた住民に「非常時だから」と握手を拒否している。
マスクを着用したまま話すのは不明瞭だから外しているのはなんとなく理解できるのだが、習も李も視察時にはマスクとしながら重要講話()を行なっている。
政治局委員が立ち位置によってマスクを付けたり付けなかったりというのも意味がわからないが、常務委員が多数の人間が集まる会議で全く付けないのが理解できない。身分で特権があるのが丸わかりだ。
==参考消息==
http://tv.cctv.com/2020/01/25/VIDEbW4uFQHrZo2OKgC3Qtgq200125.shtml
http://tv.cctv.com/2020/02/23/VIDEpk03GNBU9j5TfaGA4pKE200223.shtml
http://www.gov.cn/premier/2020-02/25/content_5482792.htm
http://tv.cctv.com/2020/03/06/VIDEbuIJloCG3d2PPkJaUS4I200306.shtml
http://tv.cctv.com/2020/02/24/VIDE7HFo6ioRidAbiu446h79200224.shtml
http://tv.cctv.com/2020/02/24/VIDEAoUKjY1KzAmC9yfMrHQ4200224.shtml
