中国チームは連日メダルを積み上げて、25日現在で2位のロシアにダブルスコアを付ける、圧倒的な成績を収めている。ところが、20日のオリエンテーリング競技でインチキしたのが発覚し、同競技の全ての成績が無効となる処分を受けていたのだ。
オリエンテーリングは、地図上に示された複数のポイントとコンパスを使って順に通過し、その走破タイムを競う競技だ。
自国開催とはいえ、他地区から集められた解放軍兵士が地の利を活かせるかと言えばそうではない。しかし、この手の大会は地元有利と見られるのが常だし、また実際有利だ。
また、開会式には習近平が出席し、開会を宣言する力の入りようだ。自国開催に加え、御大直々のお出ましとあって、中国チームたる解放軍兵士諸氏が受けるプレッシャーは大きなものがあったのではないか。
そこで、なのかどうかはわからないのだが、解放軍兵士たちはGPSを使って、想定されているルートとはかけ離れた道なき道を進んで行った。
競技後、国際オリエンテーリング連盟(IOF)はロシア、スウェーデンなどの参加者からの抗議を受け調査を行い、中国選手はGPSの使用に加え、「観客」のサポートを受け、また事前につけた目印を頼りにしたとの声明を発表している。このため、女子の1位、2位と4位、男子の2位が失格となった。
大会公式の成績を見ると、インチキが発生した20日の中距離個人は男女ともに成績一覧に中国選手の名前はなく、21日の長距離個人はDNS(欠場)扱い。23日のリレーと団体はこれまた名前なし。失格になった理由の説明はされていない。また、選手一覧からオリエンテーリングの選手が検索できなくなっている。
国防部も国内メディアもこの件についてはスルーし、メダルラッシュを報じ続けている。それでも競技自体についての記事がいくつかあったので紹介しておく。
湖北日報は、負傷しながら競技を続行したと言う王佳の声を取り上げている。「競技場は戦場と同じ。尻込みなどできない。自分のベストを発揮するだけだ。中国軍人の顔に泥は塗れない」。なお、Wang Jiaという選手は、確認できる10人の中には名前がない。誰なんだろうか。
鳳凰衛視(フェニックスTV)は、「オリエンテーリングが中国では発展途上の競技であることに加え、身体条件で欧米の選手に劣る」と総括。もっともらしい解説で終わっておけばいいのに、「11名の選手は自分を突破した」と書き足して台無しにしている。
==参考消息==
http://www.xinhuanet.com/politics/2019-10/19/c_1125124481.htm
https://www.sinchew.com.my/content/content_2136563.html
https://www.wuhan2019mwg.cn/
http://www.hb.xinhuanet.com/2019-10/25/c_1125150231.htm
https://www.jaaf.or.jp/athleticclub/2016/no35.pdf
https://news.mingpao.com/ins/兩岸/article/20191025/s00004/1571990672769/解放軍世界軍人運動會主場作弊-遭取消定向越野賽資格
http://www.cnhubei.com/content/2019-10/25/content_12430424.html
https://www.weibo.com/1643971635/Id0uP4yIA?refer_flag=1001030103_&type=comment#_rnd1572003537859
http://www.cnhubei.com/content/2019-10/25/content_12430424.html
https://www.weibo.com/1643971635/Id0uP4yIA?refer_flag=1001030103_&type=comment#_rnd1572003537859
